話題の加圧シャツで本当に筋力はアップする?

ポータルサイトなどを中心に「加圧シャツの効果は凄い」という広告を頻繁に見かけるようになりました。

 

「運動をしなくても筋肉がどんどん成長していきます」「トレーニングと同じほどの負荷が常時かかります」といった表現を見ると、「楽にマッチョボディーを手に入れられるのでは」と多くの人は考えてしまうことでしょう。

 

では、本当に加圧シャツを着るだけで筋力が大幅にアップするということはあり得るのでしょうか。

 

加圧シャツには本当に筋力アップの効果があるのか

加圧シャツの基本的な考え方は「筋肉を締め付けることにより、刺激を与えてトレーニングと似た効果を得る」というものです。

 

確かに、筋肉を締め付けることによって血流が活性化されるので、体内の基礎代謝はある程度上昇することでしょう。

 

それにより、脂肪燃焼する働きが高まり、ダイエット効果が得られるということも理論上考えられます。

 

また、シャツの締め付けや抵抗によって体の動きが制限されているので、その状態で生活することにより、日常的な動作もトレーニングのようになる、とされています。

 

とはいえ、それだけで筋力が大きくアップするかどうかについては、確実なことは言えません。

 

その理由としては「筋肉の成長する過程」が関係しています。

 

筋肉のバルクアップが起きるためには、テストステロンを始めとする成長ホルモンの分泌が不可欠です。

 

そしてこのホルモンは、トレーニングによって疲労物質である乳酸が蓄積されている時に多く分泌されます。

 

ですから、効率よく筋肥大をさせたいのであれば、乳酸が蓄積している時にトレーニングをしてさらに大きな負荷をかける必要があるのです。

 

残念ながら、加圧シャツによる負荷では乳酸が発生するほどの運動を行うことは難しく、継続的に大きな負荷をかけることもまずできないでしょう。

 

ですから、筋肉にある程度の刺激を与えることはできるとしても、筋力アップは見込めないというのが現状です。

 

 

「着ているだけで筋トレと同じほどの成果が出ます」は嘘

加圧シャツを着た状態で負荷の高いトレーニングをすれば、かなりの筋肥大効果は見込めます。

 

とはいえ、「加圧シャツを着ているだけでシックスパックができる」「腹筋100回分以上の効果がある」といった宣伝は基本的に誇大広告であり、ほぼ嘘であると考えて問題ありません。

 

たとえ締め付けの強いインナーシャツを着ていたとしても、脂分の非常に多い食事をしていたり、不規則な生活をしていたりすると、体は引き締まるのではなくむしろ太っていくことでしょう。

 

ですから、筋力をアップさせたいのであれば、地道に筋トレを行っていくのが一番の近道です。

 

また、筋肉の成長を促すためにHMBなどのサプリメントを活用するのも良いでしょう。